「店の雰囲気が苦手」

私は独身の頃にはよくひとりで外食に出掛けましたが、そのときからラーメン屋さんの雰囲気は少し苦手で、特によく流行っているお店は苦手でした。威圧感のある接客や演出がどうも好きになれません。
 最近のラーメン屋さんは大体キッチンが客席からよく見えるようになっています。また、そのこともあってラーメンを作っている店員の方も客の目を意識した湯切りなどのアクションをします。私はどちらかというと、そうしたものを“見せられる”のはあまり好きではなく、またそういう店に限って雑誌・テレビ等がなくラーメンが出来上がるまでそれを見ているしかないというのが不快です。
 店員の方たちの一生懸命な様子やピーク時の仕事の大変さは分かりますが、そうした部分を客に見せる必要は全く無いと私は思います。「頑張ってるだろ?うまいだろ?」というように無言のうちに圧迫されるような気になってきます。
 また、「いらっしゃいませ!」と威勢がいいのは良いですが、怒鳴るように大声で言われるのはなんとも感じが悪いです。これも威勢の押し売りのような気がします。
 しかし、世間ではこういう店ばかりが増えているようなので私以外の人にはこういう接客や演出が心地よいということなのでしょう。
 こうした威圧的な雰囲気の他にも、店員の方にまったくやる気がみられないというパターンの店ももちろんあります。しかし、その点に関して私はあまり気にしません。料理が不味ければ二度と行きませんが。
 また、あまりにへりくだった接客をされるのも不快です。ひざまずいて注文を聞かれたりするのは特に嫌です。私はただ食事に来ているだけで、別に偉い人間ではないのです。
 こうして述べていると自分でも気難しさを自覚しますが、実際自分が心地よいと感じる接客をする店にはなかなか出会わないものです。しかし、それはともかくとして、飲食店の接客は威圧的であるにせよへりくだっているにせよ、客を恐れているように私には感じられます。そういう性質の悪い客も少なくないでしょうし、そうした客が店の命取りになることもあるのでしょうが、私自身はクレームを付けたことはないので、たぶんそこが私の不快に感じる原因なのだと思います。 
 お店と客との信頼感が希薄になりつつあるというのが世相なのでしょうか。

●④「チェーン店ばかり」
 私はある地方都市に住んでいますが、近頃の外食のお店はほとんどが大小のチェーン店になりました。主要な道路沿いは以前からそうした傾向がありましたが、今では小さな道路沿いでも同様の状況になってきたように思います。
 いうまでもなくチェーン店はどの店に入っても同じメニュー同じ味を提供するのが特色であり、店の内外装も同様です。
 消費者からするとチェーン店のこうした特色は歓迎すべきものだと思います。予算や味・メニューが分かっていれば、間違いなく思い通りの食事をすることができるからです。また、店員であるアルバイトの方たちの接客態度もマニュアル化されていて、よほどのことでもない限り期待したサービスを受けることもできます。
 しかし一方では、“面白み”に欠けることも確かではあります。様々なジャンルの外食チェーンが存在するとはいっても、距離や予算などの条件によってあるていどは範囲が絞られてきますし、そこで注文するメニューも大体決まってきてしまうからです。後者のメニューが決まってしまう、ということについては個人差があるようにも感じられますが、先ほども述べたようにチェーン店は味・メニューの予測が立っているものです。ですので、そこで食べる味もまたある程度決まってくると言えると思います。